前回は超豪華な「桐生 ペンション遊房 お食事編」をアップしましたが、今回はお宿とお宿周辺の様子などをあれこれと。
お宿は山の中にポツンとありました。Googleマップで見ても、公道からしばらく私道を進む必要があるため、地図上だと陸の孤島に見えます。
また、宿近くの道筋にも案内板は一切なく、公道から私道に入る場所にも看板などの目印はありません。お宿で確認したところ、公道からの入り口部分の土地所有者が遠方の方らしく、看板を勝手に設置することが出来ないとのこと。なんと💧
山側から来る人はほぼおらず、殆どの方は駅のある町側から山を登って来ると思われますが、Googleマップの場合、本当の入り口を通り過ぎた後、しばらくしてから「目的地周辺に着いたので終了します」と突き放されます😱。おそらくカーナビであっても公道上しかナビゲート出来ないだろうと思います。
ナビに見放された場所は、ドコモの電波すら弱々という山の中でした。木々に囲まれた細いくねくねした山道が続くだけで、周囲に目印らしき物もありません。そのまましばらく進みましたが、地図の点からは離れていくばかりでした。引き返すにしても、山道の運転がいまいちな方(=私😅)の場合、方向転換する場所を探すのも結構しんどいんではないかと思います。
今回は運転手役の友人が山道運転に比較的場馴れしていたため、山道の途中で方向転換をして、駐車出来る場所を探し。。。といった辺りのことをスムーズにしてくれました。有り難や有り難や。
空き地を見つけて一旦車を駐め、改めて地図を見直してみると、目的の入り口はナビに見捨てられた場所よりもっと手前の方だったのかも? と思われました。
また、早くから圏外になっていた私のソフトバンクスマホに対して、彼女のドコモスマホはまだかすかに電波が通じていたので、空き地から宿へかけてみた所、なんとかお宿に電話が通じて、お宿の方から私道へ曲がる目印を教えて貰えました。
やはり田舎に行くなら山道運転技術とドコモ携帯は必須だなーと改めて思いました。auは試してないので分かりません。
とりあえずいま来た道をずずっと戻ってみて、明らかに手前と分かる場所あたりから再びジリジリと注意しながら登って行って、電話で聞いた目印をみつけ、宿へ向かう私道へと進むことが出来ました。
結果的には、最初に引き返してみた時、まさかここではないだろう、と思っていた小道でした😅
帰宅してからGoogleストリートビューで現地画像を探してみたところ、私道の入り口付近の画像が見つかりましたので、ご紹介。
葉が生い茂って道の半分くらいを覆い隠していて、車一台通るのがギリギリという感じですが、今回もこの写真の通りでした。さらに雨の夕方でやや暗かったので、穴倉感はこの倍増し程度でした😅。
今見ても、知らなければ絶対に行こうとは思わない道だと思うのですが、みなさま如何でしょうか?
細い小道を恐る恐る進んで行くと、途中から少しだけ道らしい道になります。が、すれ違い出来る場所は少なく、大型車だと方向転換は厳しそうでした。間違ったら最後、バックで戻るしかないかと思います。
途中、母子鹿や大角の雄鹿に遭遇しつつ、リスもちょろちょろ。大自然の真っ只中感ありありです。普段聞き慣れないタイプの鳥の声もあちらこちらから聞こえました。
もう一度書きます。この道は私道なので、カーナビのゼンリンはもちろんのこと、Googleマップ等にも載っていません。Googleアースで見てもただの森で、道があるようには見えません。もちろん街灯もないので、暗くなる前に着かないと初見で行くのはかなり厳しいかなと思います。
そうこうしているうちに、なんとか、お宿の看板を発見しました。
この看板、以前どなたかのblogで見かけたことがあったので気付けましたが、雨降りの夕暮れ時、周囲は既に薄暗く草もかなり生い茂っていたので、危うく見逃すところでした😅。
当初、事前に行き方を調べた際、公道沿いにこの看板があるのだろうと勝手に思い込んでいて、それ以上の確認を怠った自分が愚かでした。。。
さて、看板は見つかりました。先には建物らしき建造物もいくつか見えました。が、この時点で看板の先に道らしきものはなく、周囲は鬱蒼と草が茂るのみ。どこへ通じる道も入り口も見当たりません。
再度確認しようにも、既にドコモスマホすら完全に電波圏外になっていて、またしても行き詰まってしまいました😅
という訳で、一旦ここで車を降りて、入り口を探すべく、周囲を探索してみました。雨の中傘無しで。とほほ。
遠くに建物と灯りは見えるものの、草に阻まれてそこに行く道は見当たりませんでした。また、見えている建物がお宿なのかどうかもよく分かりません。(後に、こちらはお宿ではなく宿主さんの自宅だと分かりました)
そんなこんなでしばしウロウロした後、一旦道探しを諦めて、車に戻りました。仕切り直しです。
看板の周囲をみてみると、反対側の右奥裏手側に薪小屋がありました。大きな方の建物との位置関係から、宿の入り口は薪小屋の先ではないかな? ということになりました。
車を薪小屋の前側に停め直した後、再び建物の入り口を探すべく、雨の中、引き続き傘もないまま道なき道を藪漕ぎというか草をかき分けつつ、半信半疑のまま進んで行くと、大きな方の建物の裏手らしき場所がみえてきました。
よく見ると入り口らしき戸口とお宿の名前を発見! やっとビンゴにたどり着きました。
雨も降っていたので、外観の写真を撮る余裕もないまま、中へ突入。着いたー!
大きなお花がお出迎えしてくれました。
お宿はログハウスでした。
お出迎えしてくださったのは、優しい笑顔の女性でした。写真はありません。この方がシェフで、以降の案内から給仕から、全ておひとりで対応してくださいました。
ちなみに、母屋には電話で道案内をしてくださった年配の方がいて、我々が着くのをかなり心配してくれていたようです。目印として「広い門」と言われたのを、私が「白い門」と聞き間違ったことから、しばし迷ってしまいました。ご婦人の出身が東京で、江戸弁マジック(江戸っ子は「ひっこし」を「しっこし」と発音します)にハマリました。(門の色は水色でした)
こちらは1階から2階へ上る階段の図です。
肝心のお部屋全体写真ですが、翌日撮ろうと思いつつ、すっかり撮り忘れました😅
こちらは2階から下を覗くの図。
中央に大きなダイニングテーブルがあり、こちらで食事となりました。写真上奥が厨房です。
部屋は好きな場所が選べたので、天窓とちゃぶ台のある2階の1号室にしました。ちなみに、1階はロッキングチェア付きの洋室と畳の和室でした。
もう一つの洋室は3人か5人用とのこと。合計4部屋あり、最大11人泊まれるそうです。
どの部屋もスッキリ清潔そうで、あたたかみがあり、とても良い感じでした。
食事の前にお風呂に入ることになり、お風呂用の別棟へ。
面白い形の湯船でした。
蓋オープン
女子なら3〜4人は余裕で入れる広さでしょうか。洗い場もそこそこ広かったです。石鹸シャンプー類やタオルとバスタオルもありました。
豪華で素敵な夕食の後、残りワインを飲みつつダイニングでおしゃべりし、その後も部屋で夜中までよもやま話を延々と。2時頃まで話していたでしょうか。
洗面台とトイレも部屋ごとにゆったり使える配慮がされていました。
テーブルから厨房を望む。
扇子のデザインも素敵ですね。彼岸花も。
2階のベランダから見たの図。
朝、鹿とリスが見えたそうです。私は寝こけてて、完全に見逃しました😅
10時がチェックアウトでした。
お宿から車を止めた場所まで、迷わなければたいした距離ではありませんでしたが、傘を貸してくださいました。
お宿を辞してから公道に出るまでの道すがら、車の窓から周囲のきのこをチェックしつつゆるゆると進みました。山道に強い運転手役の彼女は、きのこ女子🍄でした。
これは食べられるきのこだそうです。名前失念😅
サイズ比較のために手を添えて。大きいです。
上から見たの図
雨に濡れて?美味しそうに見えました。
私は素人なので、きのこ採りには一切手を出しませんが、きのこハンターな方々にとっては、今はまさにシーズンなんですね。
こんなきのこもありました。
きのこって、ヒダヒダがないタイプもあるんですねぇ。見ているだけでも結構楽しいものですね😄
お宿はこれからがシーズンで、年内まで営業し、1〜3月は休業して、また春から再開するそうです。
夜はかなり涼しかったです。快適に眠れました。
元々、家人の同僚が以前からおススメしてくれていたお宿でした。いつもいっぱいでなかなか予約が取れず、かつ2名だと平日の空いている日のみになるので、なかなか予約出来ないまま、今回やっと取れた日程でした。
が、肝心の家人は転勤絡みで休めなくなってしまったため、急遽、私が友人を誘って行くことになったのでした。
事前リサーチが足りず、アクシデントが多々ありましたが、今回行ってみて、キャンセルしなくて本当に良かったとしみじみ思いました。友人にも感謝です。
来月からは暖房代が別途かかるそうですが、それでもこの安さは驚異のプライスだと思うので、近いうちにまた行きたいと思います。出来れば4人以上で。
あと、写真は撮り忘れましたが、草をかき分けて歩いた結果、変なトゲトゲ、いわゆる「くっつき虫」が大量に腰の辺りに付着し、取るのに結構難儀しました。金水引という野草の種だそうです。箸置きに挿してあった花が金水引だと友人が教えてくれました。
デニムには付かないようです。行かれる方はご注意をば。