「白崎裕子の必要最小限レシピ」は、白崎茶会の白崎さんが「料理は難しくありません。必要最小限の味つけ、調理道具で、身軽に作りましょう」というコンセプトで出されたレシピ本です。
ちょうど家に材料が揃っていたので、試しに基本のスープを作ってみました。
材料は玉ねぎ、ジャガイモ、にんじんが各1個です。あとお好みのキノコ類が同じくらいあればOKでした。後は塩と水だけ。レシピも簡単です。
食用油でニンニクに火を通して油に旨味を移し、そこに野菜を入れて炒めたら、一旦火を止めて塩を入れます。その後、お水を入れてゆっくり煮ます。野菜が煮えたら味を見て、足りなければ塩を足し、仕上げに胡椒で味を整えれば出来上がりです。
あれ?これだけ? と思いますよね。
実際にはいまここに書かなかった大事なポイント-さじ加減的な-がいくつかあります。とはいえ、テクニックも器具も必要なく、面倒でもありません。
なのに、これがめちゃくちゃ美味しいんです! 野菜と塩とお水だけ、なのに。
使ったのは先週スーパーの安売りで買った普通の野菜です。肉じゃがを作った後に残っていた分なので、玉ねぎは冷蔵庫で少し乾燥ぎみだったし、ジャガイモは結構芽が出ていたりもして、使える部分を残して2個を1個分にしたものでした。ニンジンは更にもっと古い奴だったし、きのこは少し足りなくて、冷凍していた分を足して作りました。
なのに、こんなに滋味たっぷりで胃に優しいスープが、面倒なく出来るなんて、本当に衝撃でした!!!
上に書いていない大事なポイントとは、奇を衒ったことではない、ごく普通の手間です。火加減とか煮え加減とか温度とか。あと丁寧にアクをとることとか。
ですが、何故それをするのかの理屈もセットですっきり明快に書かれていました。久しぶりに、目から鱗ががっさり落ちました。
この本はレシピ本というよりは、料理の基礎を教えてくれる本です。システマッティクにすっきりと明確に「塩梅の極意」を教えてくれます。
私は今まで塩のことなんて何にも分かっちゃいなかったんだな。。。としみじみ思いました。
この冬、沢山このスープを作ろうと思います😊。