大鹿村 旅舎右馬允(うまのじょう)

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鮎を食べに大鹿村の右馬允さんへ

大鹿村は伊那の山中にあります。お宿はその更に山奥にありました。急坂の狭い道を行くので、私の運転では辿り着けないと思います😅

例によってSBの電波が繋がらず泣きました。3Gは5本立ってたのでおそらく通話だけは出来るのかなーと。

大鹿村には以前にも何度か来ています。が、こちらのお宿は初めてでした。
そもそも2組ほどしか泊まれないごく小さなお宿で、オット曰く「毎回予約が取れず、30年越しの野望達成」とか😅。今回は松茸の秋ではなく鮎の時期を狙ったのとコロナ禍の影響で取れたのかもしれません。

入り口はこちら。

山の草花がお出迎え

玄関から奥を見た図。

部屋は右側の一階でした。2階には先客が。左側が食事処でした。

シンプルな二間続き。

手前の部屋にはテーブル席があり、まずは一息。
水ようかんが美味し過ぎて、お持ち帰りしたかった。。。

戸を解放した部屋からの眺めがとても素敵でした。
ずっーと眺めていられます。

今回のお宿最大のお目当ては鮎で、鮎尽くしコースを予約しました。
魚では鮎が一番好きなので、ずっとワクワクしてました。

お酒のおススメはやはり日本酒。ということで、おススメの日本酒を頂くことにしました。

まずは地元下伊那唯一の酒蔵、飯田喜久水酒造さんの純米酒。

飯田 喜久水酒造 純米

のっけから山の幸がてんこ盛り来ました。やっふー!

地元産 山の幸の盛り合わせ

とうもろこしスープ/朴の葉寿司/みょうがたけとぬめりすぎたけもどきのおろし和え/アオロウジお酢〆/すべりひゆ酒粕和え/大鹿村豆腐の木の芽田楽/夏わらびと揚げの焚き合わせ/紅葉いちご/ヨブスマソウ胡麻和え/大根の赤紫蘇青梅漬け/春巻きは鹿脛肉と破竹

隠れて見えていなかった朴の葉寿司。もちろん鮎の蒸し寿司です。

美味しい物を食べるとお酒も進みます。
上伊那にある米澤酒造の今錦 おたまじゃくし。飯沼棚田米のみで作られた生原酒です。

鮎とキノコの土瓶蒸し

鮎とキノコの土瓶蒸し

きのこはアミタケとショウゲンジ。もう一つくらいあったような気もしますが書き止め漏れました。炙った結び鮎と鮎しんじょに鮎の切り身まで。正直言って松茸の土瓶蒸しよりこっちの方が好きかもです。滋味たっぷりでとても美味しい旨味の塊でした。

結び鮎としんじょと切り身とショウゲンジ
アミタケ(たぶん)

お宿の方が「最近、思ってもいないキノコが採れたりするんです」と仰ってました。

最近は秋が2回来る ようだ」とも。
気候変化の影響だろうと思われますが、お宿のblog(季節のおたより)を読むと、あるものをあるがままに受け入れる姿勢で「それはそれでまた自然のカタチなのでしょう」とありました。素敵です。

鮎のお造りときゅうりの花。
わさびのカップもキュウリでした。

ホタルブクロとイタドリの酢の物と鮎寿司。
お寿司の上にのってるフィンガーライムがプチプチしていてとても爽やか。キャビアライムとも言うそうです。癖になる薬味でした。山椒の風味もあったりもして。
いま地元で栽培していて流行ってるんだそうで、道の駅にあると聞いたので買おうと思っていたのに忘れました。残念無念。。。

鮎寿司

鮎とチチタケと夏大根の焚き合わせ

鮎の塩焼き。クレソン酢。
以前、蓼酢ではなく、胡瓜酢や大葉酢で食べたことはありましが、クレソン酢というのは初めてでした。

3年物のうるかを信州味噌の土手焼きに。干した中骨と頭背骨の鮎せんべいをこれに付けてもイケます。これぞ日本酒案件。お酒が進みます。

焼きうるか。信州味噌土手に囲まれて焼き石の上でグツグツといってる姿はこちら。

鮎の蕪蒸し。蕪の葉の緑が爽やかでした。濃い味の後はあっさりと。

鮎の蕪蒸し

続いて、岐阜県中津川にある山内酒造の春一番地 純米しぼりたて生原酒。
ガラス工房錬星舎さんのガラス冷酒器も素敵でした。

鮎と野草の揚げ物いろいろ。

野草は、わらびのかわり揚げ、はなうど、やまうど、アカツメグサにシオデという天然の山アスパラも。

天然の山アスパラ

〆は先ほどのお造りの残りで骨揚げを。カルシウム最高。

頭から骨まで。

まだまだ続きます。甘露煮が来て。

甘露煮

鮎ざく。

鮎ざくとマスタケ

この間も鮎せんべいとうるかをアテにチビチビ飲み続け、ラストは駒ヶ根の信濃鶴から生原酒をば。酒器が一周した模様(笑)

〆は鮎雑炊。まだぐつぐつ言ってました。旨いんだまたこれが!

香の物のお皿とお茶碗、食べ終わって蓋を閉じたらこうなりました。

普段は食べ切れずに残すことの多いご飯物ですが、しっかり完食しました!

水菓子は山の塩と実山椒のアイスにブルーベリーシャーベットと生ブルーベリー。

品数は多かったものの満腹度合いはほどほどでした。
食後に胃も持たれず、快眠出来ました。

控えめに言っても、最高オブ最高でした!

ちと長くなったので、朝食編はまた今度ということで。

15件のコメント 追加

  1. 鮎大好きです!!
    鮎の刺身にお寿司だなんて!!
    私はせいぜい、塩焼きか甘露煮くらいなので(でも両方好き(*^^)v)食べてみたいです。
    天ぷらの盛り付けも、いいですね(*^^)v

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    1. KYO より:

      tabisurueiyoushiさん、コメントありがとうございます😊
      魚の中で一番好きなのが鮎です。鮎らぶ。
      この時の鮎は一山越えた愛知側で獲れた物と聞きました。
      こちらのお料理は値段以上の価値があると思います。おススメです(^-^)

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      1. 私は子供の頃から鮎が好きでした!!
        でも、2番かな?1番は鯖…(^-^;
        ホームページ見たら、鮎が食べられる時期は今月までなんですね。
        今年は無理そうだけど、来年以降には必ず(*^^)v
        でも、漁獲量が当日分かるって、運も必要なんですね(^-^;

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        1. KYO より:

          鯖も美味しいですね。鯖なら焼き鯖が一番好きかもです(^-^)
          海魚なら金目鯛が一番好きなのですが、海川通じて鮎が一番好きです。
          昔は地元の相模川でも鮎が獲れたので、子供の頃は鮎釣りにも行ってました。(今でも釣れてはいるようですが名物という程ではなくなりました)
          かつて相模川の上流に中津渓谷という清流があり、そこではヘタクソな子供の私でも竹竿で鮎が釣れました。その綺麗な渓谷も今では宮ヶ瀬ダムの底に沈んでいます。
          鮎の釣れるような清流が日本中に残っていて欲しいと切に祈りたいですね。

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          1. そうなんですね!!
            私は断然、しめ鯖です。
            長崎の五島列島の「鬼鯖」、滅茶苦茶美味しいので(鯖が2枚重なってる)機会がありましたら、一度お試しを(^^)/ 多分、定期的にデパ地下とかに売りに来てると思います。
            焼き鯖じゃないけど…(^-^;

            鮎、そんなに身近だったんですね、羨ましいです!!
            以前、ダムに沈んだ町があるって仰ってたのは、その場所のことだったんですね。
            開発も必要なのかもしれないけど、やっぱり綺麗な自然は残って欲しいと私も思います。

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  2. wakasahs15th より:

    鮎のフルコースを堪能されましたね。もう暫くは鮎は結構と思われませんでしたか?山の幸も凄いです。最初から最後まで心のこもった料理ばかりで素晴らしいです。予約が取れないのも納得です。ご主人の30年越しの野望が叶って良かったですね(*^_^*)

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    1. KYO より:

      wakasahs15thさん、コメントありがとうございます😊
      鯛は飽きましたが(笑)、鮎の塩焼きなら、毎日とか毎週末でもウエルカムです!w
      とても美味しくてどれもが違っていたせいか、翌日また同じメニューでも大歓迎!という気分でした。
      鯛の場合ですが、自分で作ると飽きる、というのも大いにあった気がしています😅

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  3. CoccoCan より:

    鮎尽くし!!! こんな贅沢な鮎のコース初めて見ました。
    最初の「山の幸盛り合わせ」だけで、日本酒1瓶空けちゃいそうです笑
    主役の鮎だけではなく、キノコ、山菜、野菜、薬味、酢まですべての存在感が!!

    気になるものがいっぱいなのですが、フィンガーライムとクレソン酢が特に気になります!!!

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    1. KYO より:

      CoccoCanさん、コメントありがとうございます😊
      鮎好きなので、毎年鮎の時期が来ると、何処かで鮎尽くしや鮎中心のお料理を食べていますが、今回が一番品数が多く、かと言って胃に負担のかからない、素晴らしいお料理でした。
      30年前から行けてればなおのこと良かったのにーと思ってしまうのは贅沢でしょうか😅

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      1. CoccoCan より:

        30年前から堪能したかったですね笑
        でも、30年越しの思いも美味しさになっているんでしょうね!!!

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  4. abend より:

    トータル何匹いただいたことになるんでしょ?
    どれもおいしそうですね。
    のんびり出来たことでしょうね。

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    1. KYO より:

      abendさん、コメントありがとうございます😊
      数。。。多そうですね。数えたくなくなるくらい沢山だったことは間違いないかと思います。
      季節柄か、小振りな鮎が多かったようですが、頭もご馳走で、基本丸ごと食べるので、大きいの1匹より稚鮎が2匹の方が個人的には好きかもしれません(^-^)

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  5. nikonikomaison より:

    わーすごい。鮎寿司がキラキラでなんともきれいなこと。すばらしいわ。This is Japan✌️

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    1. KYO より:

      nikonikomaisonさん、コメントありがとうございます😊
      久しぶりにPCから長文で返信したらエラーになってしまいました。。。そちらで使っているアプリの調子も悪そうですが、こちらで使っているアプリの調子も散々みたいです。とほほ。
      和のオーベルジュというのはこういうお宿のことを言うのではないかと、ふと思いました。
      地産地消で、そこに行かなくては食べられない美味しいお料理の数々。それを楽しむために敢えて旅をするという、そんな旅が大好きです(^-^)

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      1. nikonikomaison より:

        そうそう、すてきな宿に美味しいものがあれば、どこにでも行きますよね😋私も観光は二の次っていうのが多いです。っていうか、ずいぶん旅らしい旅をしていませんが。。。
        私も依然としてエディターが使いにくくて、ブログを書く頻度がおのずと減っています。

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