旅行2日目は伊那の大鹿村から駒ヶ根を経由して松本の浅間温泉に移動しました。
浅間温泉では目之湯さんに泊まりました。築240年とのこと。大正天皇が来られたこともあるそうで、かなり由緒があるんだろうと思われます。
いまどき的に言うと、渋沢栄一翁も来られていたとか。

玄関内部などは当時のままらしく、太い梁や立派な鴨居、手の込んだ階段など随所に昔の面影が伺えました。
こちらは名物らしい坂廊下。

一段が板一枚程度なので車椅子でも行けそうな、ゆるい傾斜の階段でした。かつて養蚕業をやられていた頃、重い荷物を運ぶのに重宝したとか。
普通の木造階段もありましたが、坂廊下で2階に行く方が楽しかったので、そちらばかり使っていました。下の写真にある階段は別棟行きなので、使いませんでした。

部屋は2階にあり、昭和な雰囲気でした。
衣桁を見たのも久しぶりな気がします。

襖の取手(引き手)の細工は壺か甕でしょうか。
こういう粋な細工のある建具って、今ではなかなか見られない気がします。

近所を歩き回って来て疲れたので、とりあえず一服


最中の中に餡子と胡桃が入ってます
ロゴが違ったので、有名な開運堂さんとは違うっぽかったのですが、とても美味しかったので無問題です!
散歩途中、近所の宮島商店さんで買った、浅間温泉名物、おしんこ餅!

おしんことは、上新粉のことだそうです。つまり、白米の粉で作られているということですね。
もっちり絶妙な噛み応えのある皮の中に上品なこしあんが入っていて、とっても美味しかったです(^-^)
この形、何だか分かりますか?
私は巾着とか鈴とかの物系だろうと思ったのですが、実は鳥がモチーフらしいです。何の鳥だかの答えは後ほどコメント欄にてー。
実は私もまだ知らないので、後で調べてからアップします😅
今回一番のお目当ては、源泉掛け流しの温泉です♨️
チェックインした時には先客が何人か入っていて、一旦、外へ散歩に出かけてカフェに寄ってから戻ってきたら、女性風呂は無人になっていました。


ちなみに、男性風呂にはめちゃくちゃ盛大に何度も何度もくしゃみをするオッサン(失礼)がいたので、オットはカラスの行水で撤収して来ました。。。
なお、大くしゃみおじさんは日帰り入浴の方だったらしく、この日の宿泊は我々だけとのこと。
夕飯後は両方好きなだけ何時でもどうぞ〜と言われました。朝まで貸し切り!ひゃっほー!
思う存分好きなだけ両方に入りました(^-^)
こちらが男性の露天風呂。庭との仕切りがないようで、かなり開放的な作りでした。

内風呂もかなり広めの造りでした。

以前は庭先に自噴源泉があり、目薬に使われるホウ酸を多く含んでいたお湯だった為、目に効く「目之湯」と名がついたらしいのですが、現在は浅間温泉の共同源泉から引いているそうです。
浅間温泉の泉質は単純アルカリ泉で、いわゆる美人の湯系統です。癖のないサラッとした良いお湯です。
すぐ近所に先の松本十帖や星野リゾートのホテルがありますが、源泉掛け流しの湯量と宿泊人数のバランス的にはこちらの温泉が一番湯量が豊富で状態が良い(オット談)そうです。
夕ご飯は温泉を使った信州牛のしゃぶしゃぶでした。




お酒は地元の大雪渓を冷やで。


長野のお宿で金目鯛の煮付けや鯛のお刺身が出て来たのはちとびっくりでしたが、普通に美味しかったです(^-^)。
長野と言えば。。。生わさび!ですね。
鯛のお刺身にもたっぷり付けて頂きました。

〆はお宿名物、自家製の打ち立て手打ち蕎麦。もちろん生わさびもたっぷりと。

そばがき。

このそばがきは蕎麦粉を温泉で溶いただけだということでしたが、粉っぽいこともなく、不思議な美味しさでした。温泉効果でしょうか。
こちらは翌日の朝ご飯。


流石に食べ切れず😅


誰もいない温泉を独り占め出来たのは、日曜宿泊のおかげだったかもしれませんが、おかげさまで、ゆっくりのんびり過ごせたので、良かったです。
コロナ禍もあって、日帰りを受け入れていない日もあるそうなので、行かれる方は連絡してから行くことをお勧めします。
松本フェスがサイトウキネンだった頃、小澤征爾さんもよく入りに来られていたとか。気軽に入浴客と歓談されていて、よく聞く噂通り、とても気さくな方だったと聞きました。
お風呂でのんびりお喋りが出来る、。。そんな長閑な光景がはやく復活する世の中になって欲しいです。
昭和レトロな感じでなかなか落ち着けそうな所ですね~。
そして、綺麗なお肉~~(#^^#)
わさびも立派で!!
蕎麦、絶対美味しいですね(^_-)-☆
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tabisurueiyoushiさん、コメントありがとうございます😊
伊豆と長野はやっぱり生わさびが良いですね。(伊豆山が心配ですが)
お蕎麦も美味しかったです(^-^)
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ホント、伊豆山は心配です。。。
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こんにちはKYOさん、いいですねー。いつものことですが、うらやましい。。。こういう古い家屋がその機能を残しつつ、これからも長く保存、使用されていくといいですよね。
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nikonikomaisonさん、コメントありがとうございます😊
浅間温泉に泊まったのは初めてだったので、あちこち散策してみました。
行ってみると、周囲の老舗旅館はこちらや星野リゾートや伊東園などの大手業者に買い取られており、目之湯さんのように自力で続いているのはかなり凄いことなのかもしれませんね。
宿のご主人と話をしたところ、廃業理由は跡継ぎ不足が多いそうです。幸いこちらのお宿には後継ぎがいらっしゃるとのことでしたので、当面は大丈夫かと思います(^-^)
このところコロナで更に追い討ち状態なので、これからも残って行くことを祈ります。
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築40年という遺産の中で楽しむ食と温泉。
信州牛のしゃぶしゃぶ・・・
障子が映り込んだ湯舟・・・
それも貸し切り状態で。これ以上望めない贅沢です。
遠い昔、北アルプスを歩いた帰りに立ち寄った記憶があります。
もちろんこんな贅沢とはほど遠かったですが。
もう1度こんなところで命の洗濯がしたいです。
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agehamodokiさん、コメントありがとうございます😊
モドキさんは山登りな方だったんですね〜。
写真を撮る方々はみなさん自然と歩かれているだろうと思いますが、山登りはまた格別ですね。
貸し切り風呂は日曜宿泊の偶然の産物でしたが、本当にとてもラッキーでした(^-^)
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建物から内装まで、まさに遺産。板階段初めて見ました。磨かれていて美しいですね。
紐で引っ張る灯り、久しぶりに見ました。懐かしいです。
こんなところでゆっくり温泉に浸かって、しかも貸し切りだなんて!!
温泉でしゃぶしゃぶ、食べてみたい!! どれもこれも美味しそう♪
そして、わさびを持ち帰りたい笑
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CoccoCanさん、コメントありがとうございます😊
温泉で豆腐を煮るとトロトロになったりすることがありますね。嬉野温泉の湯豆腐はトロトロでした。
偶然の貸し切り風呂、有給を取った甲斐がありました(^-^)
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家で湯豆腐をするときに、重曹を入れるとトロトロになるのと同じ原理ですね!!!
温泉に浸かりたい♪
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築240年\(◎o◎)/!大事に使われているんですね👏坂廊下は面白いです。初めて見ました。
おしんこ餅は特に下は魚に見えましたよ。男湯の露天はいいですね。こんな所でゆっくり過ごしたいです(*^_^*)
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wakasahs15thさん、コメントありがとうございます😊
おしんこ餅の鳥は鶴だそうです。白くてピンク、言われてみれば。。。という感じでしょうか。
お風呂が広いと開放的な気分になるので気持ちもスッキリしますね〜(^-^)
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おしん粉餅美味しそう。上新粉ということなんですね。ならばうるち米?
なんとなく想像できるお味かなと。
これは、鳥でしょうかね。
松本となるとなんやろ?鶴?サギ?
貸し切りでこんな贅沢な宿にお泊り出来るなんて羨ましいです。
温泉しばらく行けてないです。
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abendさん、コメントありがとうございます😊
うるち米ですね。鳥は鶴で正解です!仔細は分かりませんでしたが、縁起の良い鳥ということなんでしょうか。
貸し切りゆったりは、有給取って行った甲斐がありました(^-^)
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目之湯の由来はそういうことでしたか。
それにしても築240年という時点で遺産ですね!
この建物はどれほどの歴史を見てきたのか
と思ってしまいます。
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洋子さん、コメントありがとうございます😊
実家が建築屋だったせいか、ついつい建具や細工に目が行きがちです。職人技と思うと尚更ですね。
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