11月末に京都府木津川市にあるリストランテ ナカモトさんへ行って来ました。我が家からだと車で30分ほどで行けました。
最初に建物自体をぱっと見た限りでは看板も何も見あたらず、Googleマップを二度見しつつ悩むという感じでした。

予約時間までまだ余裕があったので、お店の目の前にある木津川市役所の有料駐車場に車を止め(レストランに駐車場はありません)、近くの木津駅周辺を散策してから戻ってくると、ちょうど周囲も暗くなり、細い横長の窓から灯りが溢れていました。それが上の写真です。
恐る恐る入り口と思われる真ん中の空間から入っていくと、奥に「nakamoto」という名前が見えたので、やっとホッとしました。(小心者なんです😅)

テーブルの設えはこんな感じで

メニューはペアリング付きのお任せコースのみで、ワインペアリングかティーペアリング(ノンアル)の2択でした。ティー(お茶)という辺り、京都らしさを感じますね。
ペアリングは各料理毎に供されました。トータルでグラス3杯分(ハーフ程度)になるそうです。プラス料金でトータルがフル量程度になる倍増しも可能でした。私はハーフが適量なので、明示して頂けた上でお値段もリーズナブルなこのメニュー設定がとても良いなぁと思いました。
「始まり」という名の一皿目はフィナンシェの上に生ハムをのせた一口おつまみと、ビールに見立てたノンアルの飲み物でした。

グラスの下は冷たいパッションフルーツのジュースです。上には奈良産の大和橘という柑橘を泡立てたものがのっていました。実はこれ、温かい泡でした。温かい泡に酸味があるという不思議さと、冷たいパッションフルーツのコラボと、生ハムの塩気にフィナンシェの甘味という組み合わせがとても面白く、かつ、美味しかったです。
ちなみに大和橘は日本固有種で日本最古と言われる柑橘なんだそうです。知らんがな!と思うかもですが、500円玉の横にある橘はこの大和橘なんだとか。へーほーですね。
続いて最初のペアリングが登場しました。


阿波番茶とエルダーフラワーの香り
ワインはイタリアのトスカーナから、大好きなフランチャコルタでした。作り手さんはサン・クリストフォロ。サイトを見た感じではとても素敵なご家族で作られているようです。
ティーは爽風というスパークリングティーでした。徳島の酸味のある阿波番茶にカルダモンとエルダーフラワー、自家製の柑橘ヴィネガーをブレンドしたもので、名前通り爽やかでフルーティな香りでした。
なお、こちらのティーペアリングのもともとのベースは京都四条のMAVOさん仕込みだそうです。以前の関連記事を見る限りではボトルのラベルにMAVOさんの字が見えたのですが、今のボトルはナカモトさんの名前になっていました。現在は提供されたレシピをもとにご自身で製作されている模様です。詳細は「日本ティーペアリング協会」サイトをご覧ください。
続いて登場したのがこちらの「スナック」。奥に自家製グリッシーニ、手前は生地を伸ばしてパルミジャーノを振りかけたという板状のチップスでした。

緑の粒はナカモト特製オリーブです。溶けないよう氷の上に置かれており、とても繊細なのでそっと摘んで一口でどうぞと言われたので、そのまま口の中にそっと入れてみたら、口の中が「oliva!!!」になりました。カカオバターの中にオリーブのジュ(旨味の塊)が詰め込まれていて、オリーブ以上にオリーブを感じる一品でした。


手前の2品はこちら


月形に焼かれたパスタの上には生ハムと人参の新芽が、ミニタルトの上にはペコリーノロマーノが、そして隠れていますがイベリコ豚の焼きベーコンがいて、その上に炭火で焼いたトマトがのっていました。どれもが楽しく、そして美味しかったです。
この辺で書くエネルギーが尽きたので、後はメモ書きレベルのご紹介😅

抹茶玄米茶の鶯



生、炭火焼き、湯がき、ソテー等、様々な火入れをした野菜達と、土に見立てた黒オリーブのパウダー、ワインヴィネガードレッシングの甘酸っぱいシート




和束の甜茶を使った鳳凰

蟹用として来たバターミルクとカラマンシー、ビネガーなどのソースをつけて食べました。新しい!


本日のパスタは、ドッピオラヴィオリ(右)とピーチ(左)。

フィレンツェのENOTECA PINCHIORRIでパスタ場を担当されていた際、シェフから「新しいパスタを」と請われて考案したパスタがこのドッピオラヴィオリだそうです。
今回のパスタもご自分で作られていました。私の席はちょうどキッチンカウンターで作業する姿がちらちら見える(私にとっては超ナイスな)位置だったので、パスタマシンで気づきました。

上の写真はいつものようにワインを撮ったつもりでしたが、偶然シェフがパスタを盛り付けているところが映っていました。

ピーチはうどんのような手打ちパスタの名前です。

MONTEPULCIANO D’ABRUZZO
定番スペシャリテのドッピオラヴィオリ。

百合根、パルミジャーノ、ディルリーフ
口の中で二種類の汁がたっぷり混ざり合って、イタリアンな小籠包という感じでした。
最後に来るメインのお肉用ワインはバローロ!
マルケージ・ディ・バローロのバローロ デル コミューネ ディ バローロでした。


メインのお肉まで、ワインも食事も無理なく完食できました(^▽^)/


エスプレッソとセイロンティ

〆の飲み物はコーヒー以外のシンプルな物が好きなので、セイロンにしました。
お土産にフィナンシェとナプキンを頂きました。

これが私の誕生日ディナーでした。季節を変えてまた行きたいお店です☺。
なんて美しい&お洒落&美味しそうな!!!
この20年ほど、誕生日は仕事(夏なので繁忙期)の私は、ひたすら羨ましい!と思いました(^^;
私、蟹なんてダンナが素手でボキボキ割って出してくれる、ワイルドなヤツ(富山産)しか食べた事ないです(笑)
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みもーさん、コメントありがとうございます😊
時期ってありますよね〜。
例年だと、この時期オットは繁忙期と出張が重なるデスウィークになるはずなのですが、コロナ禍のせいで、ここ数年、出張は全部中止になってるようです。
それまでずっと誕生日のぼっち飯が当たり前になっていたので、正直、まだ慣れない感じがありますね。
子供の頃、蟹にあたったことがあり、それ以降はずっと蟹アレルギーになっていました。
大好きなのに食べられなくなったのはかなりトホホなことでした。
とはいえ、アナフィラキシーとかの重篤な奴ではなく蕁麻疹が出て痒いという程度だったので、たまにチャレンジしては敗北していました。(←懲りない)
ここ数年は、蕁麻疹も出なくなり、ほぼ大丈夫になったようなので、今回もしっかり食べました。
蟹を折ってくれる旦那様、良いですねぇ(^-^)
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どのお料理もとても凝っていて、素敵すぎてため息鹿出て来ません笑
食材・調理法・盛り付け、、、すごく完成されていて食べるのがもったいないくらい!!
あのデパ地下BDパーティーに加えてこんな素敵なレストランで誕生日とは!!
こんな素敵なお料理を食べられるのなら、歳を取って行くのが楽しみですね♪
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CoccoCanさん、コメントありがとうございます😊
誕生日に美味しいお料理が食べられると来年へのモチベーションに繋がる、というのはあるかもしれません。来年も美味しい料理が食べられますようにと祈るばかりです(^-^)
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お誕生日おめでとうございます🍰
秘密の名店の様な感じです。KYOさんのお祝いの日にピッタリのお洒落な料理とワインですね(*^_^*)
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wakasahs15thさん、コメントありがとうございます😊
秘密の。。。確かにそんな感じがしました。
誕生日のようなスペシャルなお食事は、やはりいつもより嬉しいものですね(^-^)
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御料理どれもかなり凝ってますね!
見た目からして・・・特に蟹!泡!
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洋子さん、コメントありがとうございます😊
みなさん、蟹に反応しますね(笑)
なんと言ってもまずビジュアルが凄かったですね。どのお料理も。
目で観て楽しく食べて美味しく、素敵なレストランでした(^-^)
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セコガニ料理のルックスが…..泡吹いてる!
フィナンシェと生ハム合わせて食べたくなってきました。
茶碗蒸しにサワークリーム。前にも洋風な茶碗蒸しがKYOさんのブログに登場したような。茶碗蒸しはいろいろ遊べそうですよね。カチョカバロ好きなのですが、ベースに混ざり込んでいるのですか?それとも具のようにして入っていたのでしょうか?
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mic.mimicさん、コメントありがとうございます😊
蟹の泡、楽しいですね(^-^)
生ハムを甘い物(メロンとか)と合わせて食べるのはある意味定番ですが、フィナンシェというのは初めてでした。
カチョカバロ、私も大好きです。茶碗蒸しの中に具として入っていたと思います。餡がサワークリームだった気がしますが、既に記憶は空の彼方😅
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思いつきはしなかったですが、生ハムとフィナンシェは全然アリな感じがします。年末年始のつまみ案に入れてみようかな、と。
茶碗蒸しの具にカチョカバロは面白いですねー。作ってみたいです。
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