茅野市出身で東大名誉教授(工学博士)である藤森照信氏は建築史家ですが、同時に建築家でもあります。彼が東大助教授時代に建築家として初めて作ったのがこちらの神長官守矢史料館でした。

そのため建物目当てでこちらに来る建築関係の方々も多いとのこと。

私達が見ている間にも高機能カメラを抱えた学生らしき若い男性グループが、ひたすら建物の写真を撮りまくっていました。

史料館から少し上、移された守矢家の墓地がある熊野堂(旧高部村共同墓地)の先に、空飛ぶ泥舟があります。

間近で見る空飛ぶ泥舟は諏訪地方の山と街を背景にして、あたかも空に浮かんでいるかのように見えました。が、実際には宙吊りで、固定されているとは言い難い建物?なので、凄いの一言です。

梯子でしか中に入ることは出来ないそうです。もっとも年に一度くらいしか入れないらしいのですが、宙吊りの建物の中に入るとか、別の意味で怖すぎます。


空飛ぶ泥舟から右上に進むと、高過庵(たかすぎあん)が見えます。右にちんまり見えている建物がそれです。

高過庵というのは茶室です。藤森氏がご実家の庭に個人的に建てたそうですが、支柱が2本しかありません。

かつて米誌Time誌が「世界でもっとも危険な建物トップ10」にピサの斜塔と共に挙げたのが、こちらの高過庵でした。

この茶室には、特別なイベントやガイドツアーで中に入ることが出来るそうです。史料館のガイド氏曰く、「身体が斜めになった状態で茶を頂くことになり、下手に動くとバランスが崩れます」とのこと。ひええ😅
高過庵の下には低過庵(ひくすぎあん)もありました。

ぐるりと回らないと入り口に辿り着けませんでした


藤森照信氏は建築史家東大を定年退職した後も精力的に活動を続けており、現在は江戸東京博物館の館長をされています。
昨年 ラ コリーナ近江八幡 草屋根で日本芸術院賞を受賞されました。また今年開催された、パビリオントウキョウ2021では「五庵」という茶室を作られたそうです。
写真で見た限り、どちらも如何にも藤森照信氏らしいどことなくユーモラスで温かい建築だなぁと思いました(^-^)
「空飛ぶ泥船」とは凄いです。
そう言う発想が出来ません。
泥の舟は確か童話に登場しましたよね。
こっちの方が怖いです。
ただ、みんな自然な温もりを感じる建造物ですね。
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agehamodokiさん、コメントありがとうございます😊
泥舟と言えば、カチカチ山ですね。水にも浮かべられない舟を空にという発想が凄かったですね。
どれもが少し懐かしい、そんな感じの建物でした(^-^)
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背景と言い、コンセプトと言い、まさにジブリの世界が現実になったようで、魅力的ですね!!
あの宙づりで安定しているのがすごいですね。
子供の頃、誰もが一度は憧れる「家」の形。ユーモアがたっぷり♪
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CoccoCanさん、コメントありがとうございます😊
自然に溶けこんだユーモラスな建物という辺りがジブリっぽいのかなーと思います。
泥舟も高過庵も工学博士の先生の設計なので計算されつくしているんだろうと思いつつも、何故あれで大丈夫なのか、素人の体感的にはなんかヤバそう。。。というのが正直な気持ちです(^◇^;)
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なんて自由な発想!
どれも面白いですね~。
茶室はちょっと怖いですが(^▽^)
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洋子さん、コメントありがとうございます😊
見ていて楽しい建物ばかりで、藤森さんの他の建物も見てみたくなりました。
この茶室を使うとなったら別ですが(^◇^;)
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なんか良いなー。どの建築物もいいやねー。空飛ぶ泥舟の中に入ってる時に地震きたらすごい揺れそうだけどw
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ぞんちゃん、コメントあざまーす😊
なんか良いよねーここ。地震は勘弁だね😅
舟も茶室も実際にはそうそう使えないんだろうけど、だからこそ「夢の建物感」が凄いのかもとも思ったりもして。
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空飛ぶ泥舟も高過庵も低過庵も楽しいです👏きっと古代の方は防水や野生動物対策で、こんな感じの住まいだったのではと想像しました(*^_^*)
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wakasahs15thさん、コメントありがとうございます😊
見ていて楽しくなる建物は良いですね〜。
史料館も中身は鉄筋コンクリートらしいのですが、外壁や内装は自然素材を多用したそうです。
他の建物も周囲と調和がとれている感じでした(^-^)
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